インスタグラム(Instagram)を使っていて、新しい才能や友人、興味深いアカウントを見つけて「フォロー」ボタンを押した瞬間、「あれ?」と思った経験はありませんか。
「フォローできませんでした」という冷たいメッセージが表示されたり、ボタンが反応しなかったり、あるいは押したはずなのに反映されていなかったり。
多くの人が日常的に利用するインスタグラムだからこそ、基本的な機能である「フォロー」ができないと、大きなストレスを感じるものです。
私自身も、新しいプロジェクトのためにリサーチをしていた際、関連する専門家を一気にフォローしようとして、突然「コミュニティを守るため~」という警告が表示され、一切のアクションができなくなった苦い経験があります。
その時は本当に焦りましたし、「何か悪いことをしただろうか」と不安になったのを覚えています。
しかし、こうした「フォローできない」現象には、必ず何かしらの原因が潜んでいます。
その原因は、相手側にある場合、自分自身のアカウントにある場合、あるいはインスタグラムのシステム全体の問題である場合など、実にさまざまです。
2025年現在、インスタグラムのAIによるコミュニティ監視はますます高度化しており、私たちユーザーが意図せずとも「不自然な行動」とみなされ、機能制限を受けてしまうケースも増えています。
この記事では、プロの視点から、インスタグラムでフォローできなくなる11の主要な原因を徹底的に深掘りし、それぞれの具体的な対処法を網羅的に解説していきます。
あなたが今直面している問題がどこにあるのかを特定し、スッキリと解決するための一助となれば幸いです。
最後までお読みいただければ、単なる対処法だけでなく、インスタグラムというプラットフォームと上手に付き合っていくための本質的な理解も深まるはずです。
相手側に原因が? フォローできない5つの可能性

まず考えたいのは、自分ではなく「相手側」の設定や状況によってフォローができないケースです。
この場合、こちら側でできる対処は限られていますが、原因を知ることで無用な心配を減らすことができます。
相手がアカウントを「一時停止」している
「ユーザーが見つかりませんでした」という表示が出た場合、次に考えられるのが相手のアカウントが「一時停止」されている状態です。
インスタグラムには、アカウントを完全に削除するのではなく、一時的に休止する機能が備わっています。
デジタルデトックスをしたい、受験や仕事に集中したい、あるいは少しSNSから離れたいといった理由で利用される機能です。
一時停止中のアカウントは、検索結果に表示されなくなり、プロフィールページにアクセスしようとしても「ユーザーが見つかりませんでした」と表示されます。
もちろん、フォローボタン自体が存在しないため、フォロー操作もできません。
これは後述する「ブロック」と表示上は似ていますが、この時点ではまだブロックされたと断定するのは早計です。
相手がまたインスタグラムに戻ってきたタイミングで、アカウントは自動的に復活します。
もし共通の知人などがいる場合は、それとなく状況を聞いてみるのも一つの手ですが、基本的には相手の復活を待つしかありません。
相手が「非公開アカウント(鍵アカ)」に設定している
最も一般的で、特に問題のないケースが「非公開設定」、**通称「鍵アカ」**です。
相手がアカウントを非公開にしている場合、「フォロー」ボタンを押すと、ボタンの表示が「リクエスト済み」に変わります。
これは故障やエラーではなく、正常な動作です。
あなたのフォローリクエストが相手に送信され、相手がそれを「承認」するまで、あなたは正式なフォロワーにはなれません。
当然、相手が承認するまでは、そのアカウントの投稿やストーリーズを閲覧することも不可能です。
もし「リクエスト済み」のまま数日経っても変化がない場合、それは相手があなたのリクエストに気づいていないか、意図的に保留している、あるいは拒否した可能性があります。
非公開アカウントを運用する理由は人それぞれであり、親しい友人だけと繋がりたい、あるいは仕事関係者には見られたくないといった意図があります。
この状況で「早く承認してください」とDM(ダイレクトメッセージ)を送るなどの催促は、相手に不快感を与える可能性が高いため、避けるべきです。
私たちができるのは、相手の判断を尊重し、気長に「承認」を待つことだけなのです。
自分が相手から「ブロック」されている
「ユーザーが見つかりませんでした」と表示される原因の中で、最も精神的にショックを受ける可能性があるのが、相手から「ブロック」されているケースです。
ブロックは、特定の相手との一切の接触を拒否するための機能です。
あなたが相手からブロックされると、あなたはその相手のアカウントを検索しても見つけられなくなります。
たとえURLを直接入力したり、共通の友人のフォロー欄から探したりしてプロフィールページにたどり着けたとしても、投稿は一切見えず、フォローボタンも押せない(あるいは押しても無反応な)状態になります。
相手があなたをブロックしたかどうかを確実に知る方法は公式には存在しません。
しかし、最も手軽な確認方法として、別のアカウント(例えば、友人のアカウントや、自分自身の別のアカウント)からその相手を検索してみる、というものがあります。
もし別のアカウントからは正常に相手のプロフィールが見え、投稿も閲覧できるのに、自分のメインアカウントからだけ見えない場合、残念ながらブロックされている可能性が極めて高いと言えます。
ブロックされた理由は様々ですが、それを追求することは得策ではありません。
インスタグラムは、ユーザーが快適に利用できるよう、こうした「見たくない人」を遮断する権利を保障しています。
ブロックされた側としては、それを受け入れ、その相手との関わりを諦めるのが最善の対処です。
相手から「フォローを削除」された
これは「フォローできない」というよりは、「いつの間にかフォローが外れている」という状況で発覚するケースです。
インスタグラムには、特定のフォロワーをブロックせずに「削除」する機能があります。
非公開アカウント(鍵アカ)の場合はもちろん、公開アカウントであっても、相手は自分のフォロワーリストからあなたを任意に削除することが可能です。
この操作が行われても、あなたに通知が届くことは一切ありません。
そのため、あなたが相手の投稿が最近フィードに流れてこないことに気づき、プロフィールを見に行った際に、フォローボタンが「フォローする」に戻っていることで初めて発覚する場合がほとんどです。
ブロックされているわけではないため、再度フォローボタンを押せば、相手に(非公開アカウントの場合は)フォローリクエストが送信されます。
しかし、一度「削除」されたということは、相手が何らかの意図を持ってあなたのフォローを解除した可能性も考えられます。
相手が誤って操作した可能性もゼロではありませんが、再フォローを申請するかどうかは、相手との関係性を考慮し、慎重に判断する必要があるでしょう。
相手がアカウントを「削除」した
一時停止と似ていますが、より深刻なのが相手がアカウントを「完全に削除」した場合です。
アカウントが削除されると、そのアカウントに関するすべてのデータ(プロフィール、投稿、フォロワー情報など)がインスタグラム上から消去されます。
この場合も、プロフィールページは「ユーザーが見つかりませんでした」と表示され、検索しても見つかりません。
過去にDMでやり取りしていた場合、相手のアイコンが消え、名前が「Instagramユーザー」のような汎用的な表示に変わっていることで、削除された可能性が高いと判断できます。
一時停止とは異なり、削除されたアカウントは二度と復活することはありません。
もし相手が再びインスタグラムを始めたとしても、それは新しい別のアカウントとなります。
フォローしたかった相手がアカウントを削除してしまった場合、残念ながら私たちができることは何もないのが現実です。
自分側に原因が? フォローできない6つのチェックポイント

相手側ではなく、あなた自身の操作やアカウントの状態が原因でフォローできなくなっている可能性も大いにあります。
特に「エラー」や「制限」といった警告メッセージが表示される場合は、こちらのカテゴリに該当する可能性が高いです。
フォロー数の上限「7,500人」に達している
これは非常に明確な原因ですが、意外と見落としがちな点です。
インスタグラムでは、1つのアカウントがフォローできる最大人数が「7,500人」と定められています。
これは、スパム的な無差別フォローを防ぎ、コミュニティの質を保つための措置と考えられています。
もし、あなたがフォローしている数が7,500人(あるいはそれに近い数)に達している場合、新たに誰かをフォローしようとしてもボタンが反応しないか、エラーが表示されます。
7,500人という数は、普通に利用している限りはなかなか到達しない数字かもしれません。
しかし、情報収集のために企業アカウントやインフルエンサーを大量にフォローしている人、あるいは相互フォローを積極的に行ってきた人は、知らず知らずのうちに上限に近づいていることがあります。
この場合の対処法は単純明快です。
現在フォローしているアカウントを見直し、長期間アクティブでないアカウントや、もはや興味のないアカウントのフォローを解除(アンフォロー)して、フォロー枠を空けるしかありません。
自分のプロフィールページで「フォロー中」のリストを確認し、定期的な「フォロー整理」を心がけることが、快適なインスタライフを送る上での一つの秘訣とも言えます。
短時間での「過剰なアクション」による一時的な制限
これが、私自身が過去に経験した「フォローできない」原因であり、多くの人が陥りやすい落とし穴です。
インスタグラムは、ボット(自動化プログラム)によるスパム行為を厳しく監視しています。
その監視の過程で、人間の手による操作であっても「ボットの疑いがある不自然な行動」とAIに判断されると、一時的に機能が制限されることがあります。
「不自然な行動」とみなされる代表例が、「短時間での大量フォロー」です。
例えば、1時間の間に100人をフォローする、といった行動は、システムから「スパムアカウントによる無差別フォロー」と疑われる可能性が非常に高くなります。
フォローだけでなく、「いいね!」の連打、同じコメントのコピー&ペースト、短時間での大量のDM送信、そしてフォローとアンフォローを短期間で繰り返す行為も同様です。
これらの行動が検知されると、「コミュニティを守るため、特定のアクティビティは禁止されています」や「しばらくしてからもう一度実行してください」といった警告メッセージが表示され、フォローを含む特定のアクションが一定期間(多くは24時間から48時間、場合によっては1週間以上)できなくなります。
これは「アクションブロック」とも呼ばれる状態で、アカウントを守るためのペナルティの一種です。
もしこの状態に陥ったら、焦って何度もフォローボタンを押すのは逆効果です。
システムに「反省していない」と判断され、制限期間が延長される可能性すらあります。
対処法は、ただ「待つ」ことです。
警告メッセージに表示された期間(表示されない場合もありますが)、インスタグラムでの積極的なアクション(フォロー、いいね、コメント)を一切控えて、アカウントを休ませることが最善の策です。
「公開設定の頻繁な切り替え」もAIは見ている
あまり知られていませんが、「公開アカウント」と「非公開アカウント(鍵アカ)」の設定を短期間で何度も切り替える行為も、AIに不審な行動とみなされる可能性があります。
なぜなら、スパム業者がアカウントの凍結を避けるために、一時的に鍵アカにして監視の目をごまかそうとする手口があるからです。
私たち一般ユーザーがそのような意図で設定変更をすることは稀でしょう。
しかし、例えば「今だけこの投稿を鍵アカで見せたい」といった理由で頻繁に設定を切り替えていると、意図せずシステムからフラグを立てられてしまう危険性があります。
その結果、フォロー申請が相手に正常に届かなかったり、フォロー操作自体が制限されたりする不具合につながることも報告されています。
アカウントの公開設定は、明確な運用方針に基づいて決定し、一度決めたら頻繁に変更することは避けるのが賢明です。
アプリや端末のバージョンが「古い」ままになっている
これは技術的な問題ですが、非常に重要なポイントです。
インスタグラムのアプリは、セキュリティの向上や新機能の追加、バグの修正のために、日々アップデートされています。
もし、あなたが使っているインスタグラムのアプリが古いバージョンのままだと、最新のシステムに対応できず、フォローのような基本的な操作に不具合が生じることがあります。
特に、OS(スマートフォンの基本ソフト、iOSやAndroid)のメジャーアップデートがあった後などは、アプリ側もそれに合わせた更新が必要になるため、古いアプリのままでは動作が不安定になりがちです。
フォローボタンを押しても反応がない、アプリがすぐに落ちてしまうといった現象が起きたら、まずはApp StoreやGoogle Playストアを確認し、インスタグラムアプリに「アップデート」の表示が出ていないか確認しましょう。
同様に、スマートフォン自体のOSも、長期間アップデートせずに放置していると、アプリとの互換性に問題が出ることがあります。
アプリも端末も、常に最新の状態に保っておくことが、不具合を未然に防ぐための基本中の基本です。
プロフィールの「外部リンク」がスパム判定されている
インスタグラムのプロフィール欄には、自分のウェブサイトや他のSNSへのリンクを1つ(または複数)設定できます。
しかし、このリンク先に問題があると、アカウント全体の信頼性が低いとみなされ、機能制限の対象となる場合があります。
例えば、リンク先がセキュリティ上問題のあるサイト、フィッシング詐欺サイト、あるいはインスタグラムの規約で禁止されているコンテンツ(アダルトやギャンブルなど)であるとAIに判断された場合です。
また、特定の短縮URLサービスや、一部のリンクまとめサービス(複数のリンクを1ページに表示するもの)が、過去にスパム業者の温床となった経緯から、インスタグラム側から警戒されているケースもあります。
もし、プロフィールにリンクを設定してからフォロー操作に問題が出始めた場合、一度そのリンクを削除してみることで、制限が解除されるか試してみる価値があります。
自分のサイトであっても、セキュリティ(HTTPS化)がしっかりしていないと警告の対象となることもあるため、注意が必要です。
「外部連携アプリ」が悪さをしている可能性
インスタグラムのアカウントを使ってログインする「外部連携アプリ」や「自動化ツール」を利用していないでしょうか。
例えば、「フォロワー数の変動を分析するアプリ」や、「自動でいいねやフォローを行うツール」などです。
これらのアプリの中には、インスタグラムの利用規約で禁止されている方法(非公式なAPIの使用など)であなたのアカウントにアクセスし、操作を行うものが存在します。
特に危険なのが、あなたのアカウントの「パスワード」を要求してくるタイプのサービスです。
インスタグラム側は、こうした非公式なツールによるアクセスを厳しく監視しており、それらが検知された場合、アカウントのセキュリティを守るために、一時的に機能を停止させたり、最悪の場合はアカウント自体を凍結させたりすることがあります。
もし、心当たりのある外部アプリやツールにログインしている場合は、すぐに連携を解除し、念のためインスタグラムのパスワードを変更することを強く推奨します。
公式に認められていないツールへの依存は、便利さと引き換えに、アカウントを失うという非常に大きなリスクを伴うことを理解しておくべきです。
インスタ(システム)側に原因が? 2つの状況

相手でもなく、自分でもなく、インスタグラムのプラットフォーム自体に問題が発生している可能性もあります。
この場合、私たちユーザー側でできることはほとんどありませんが、状況を把握することで冷静に対処できます。
インスタグラム全体で「大規模な不具合」が発生している
どれだけ巨大なプラットフォームであっても、時にはシステム障害やメンテナンスによって、一時的に機能が利用できなくなることがあります。
「フォローボタンが押せない」「フィードが更新されない」「ログインできない」といった問題が、自分だけでなく、多くのユーザーで同時に発生している場合は、インスタグラム側の不具合である可能性が高いです。
このような時、まず確認すべきは「X(旧Twitter)」などの他のSNSです。
Xで「インスタ 不具合」「インスタ 落ちてる」といったキーワードで検索すれば、同じ状況にある人たちの投稿がリアルタイムで見つかるはずです。
もし、同様の報告が多数上がっていれば、原因はあなたの端末やアカウントではなく、インスタグラムのサーバー側にあります。
ユーザー側でできることは何もなく、ひたすら運営側の復旧作業が終わるのを待つしかありません。
焦ってアプリを何度も再インストールしたり、パスワードを変更したりすると、かえって状況を悪化させる可能性もあるため、まずは情報収集に努めましょう。
「通信環境」が不安定で操作が反映されていない
見落としがちなのが、単純な「通信環境」の問題です。
インスタグラムは、すべての操作をインターネット経由で行うため、安定した通信環境が不可欠です。
電波が弱い場所(地下、ビルの奥、移動中の電車など)にいたり、Wi-Fiの接続が不安定だったりすると、フォローボタンを押したという操作情報がサーバーに正しく送信されないことがあります。
ボタンを押した直後は「フォロー中」になったように見えても、すぐに「フォローする」に戻ってしまう、あるいはアプリを再起動したらフォローが反映されていなかった、という場合は、通信環境を疑ってみてください。
特に、公共のフリーWi-Fiや、速度制限がかかっているモバイルデータ通信、あるいはセキュリティが強固なVPN(仮想回線)を経由している場合、通信が途切れたり、インスタグラム側との接続がブロックされたりすることがあります。
Wi-Fiを切ってモバイルデータ通信(4G/5G)に切り替えてみる、あるいは逆に、電波の良い場所で安定したWi-Fiに接続し直してみることで、あっさりと問題が解決するケースも少なくありません。
決定版! フォローできない時に試すべき7つの対処法

さて、これまで見てきた様々な原因を踏まえ、実際に「フォローできない」という問題に直面した際に、あなたが試すべき具体的な対処法を、実行すべき順番に沿って7つのステップで解説します。
簡単なものから順に試していくことで、効率的に問題を切り分けることができます。
ステップ1:通信環境の確認とリフレッシュ
まず最初に、最も簡単で即効性のある「通信環境」のチェックから始めましょう。
前述の通り、通信が不安定なだけ、というケースは非常に多いです。
もしWi-Fiに接続しているなら、一度Wi-Fiをオフにし、モバイルデータ通信(4Gや5G)でフォローを試みてください。
これでフォローできるなら、原因はWi-Fi(ルーターや回線自体)にあったと特定できます。
逆に、モバイルデータ通信で不安定なら、安定したWi-Fi環境に接続し直してみてください。
スマートフォンの「機内モード」を一度オンにし、数秒待ってからオフに戻すという操作も、通信を強制的にリセットする効果があり、有効な手段です。
VPNアプリを利用している場合は、一時的にそれをオフにして操作することも忘れないでください。
ステップ2:インスタグラムアプリの「再起動」
通信環境に問題がないと判断できたら、次はアプリ自体の一時的な不具合を疑います。
アプリを長時間起動しっぱなしにしていると、内部的にエラーが蓄積され、動作が不安定になることがあります。
一度、インスタグラムのアプリを完全に終了させてください。
スマートフォンのマルチタスク画面(iPhoneなら下からスワイプ、Androidなら専用ボタン)を開き、インスタグラムのアプリを上(あるいは横)にスワイプして、完全にタスクから消去します。
その後、数秒待ってから、再びホーム画面からインスタグラムのアプリアイコンをタップして起動し直します。
この「完全再起動」だけで、多くの軽微な不具合はリセットされ、正常な状態に戻ることが期待できます。
ステップ3:スマートフォン本体の「再起動」
アプリの再起動でも改善しない場合、次はスマートフォン本体の再起動を試しましょう。
スマートフォンも小さなコンピューターであり、OSレベルで一時的なエラーやメモリ不足が発生している可能性があります。
電源ボタンを長押しして「電源を切る」を選択し、完全に電源がオフになったことを確認してから、再度電源を入れ直します。
この操作によって、OSやバックグラウンドで動いていた他のアプリの影響も含めて、端末全体がクリーンな状態にリセットされます。
「何か調子が悪ければ、まず再起動」というのは、デジタル機器全般に共通するトラブルシューティングの基本であり、インスタグラムの不具合においても非常に有効です。
ステップ4:アプリの「アップデート」の確認
再起動しても状況が変わらない場合、次にアプリのバージョンを確認します。
App Store(iOS)または Google Play ストア(Android)を開き、「Instagram」と検索してください。
もし、インスタグラムのページに「アップデート」というボタンが表示されていたら、あなたのアプリは古いバージョンである証拠です。
迷わず「アップデート」ボタンをタップし、最新バージョンへの更新を完了させてください。
古いバージョンのバグが原因であった場合、このアップデートによって問題が根本的に解決される可能性が高いです。
アプリの自動更新設定をオンにしておくことも、こうしたトラブルを未然に防ぐためには重要です。
ステップ5:アプリのキャッシュを「削除」する(特にAndroid)
アプリを使い続けると、「キャッシュ」と呼ばれる一時的なデータがスマートフォン内に蓄積されていきます。
キャッシュは、次にアプリを開いたときに素早く表示するための仕組みですが、このデータが破損したり、古くなったりすると、逆にアプリの不具合を引き起こす原因となります。
特にAndroid端末では、このキャッシュをアプリごとに個別に削除する機能が備わっています。
「設定」アプリから「アプリ」→「Instagram」と進み、「ストレージ」または「ストレージとキャッシュ」の項目から「キャッシュを削除」を実行してみてください。
(注意:ここで「データを削除」を押すと、ログイン情報なども消えてしまうため、間違えないようにしてください)
iOS(iPhone)には、アプリ単体のキャッシュを削除する明確な機能が標準で備わっていません。
そのため、iOSユーザーは次のステップに進むか、アプリの再インストールを検討する必要があります。
ステップ6:アプリの「再インストール」
これは、ステップ5のiOS版の対処法でもあり、Androidユーザーにとってもより強力な解決策となります。
アプリを一度スマートフォンから完全に「削除(アンインストール)」し、その後、再びストアから「インストール」し直す方法です。
この操作により、キャッシュだけでなく、アプリに関する破損したデータや設定ファイルもすべて一掃され、完全にクリーンな状態でアプリを導入することができます。
ただし、再インストールすると、当然ながら再度ログインが必要になります。
「ユーザーネーム(または電話番号・メールアドレス)」と「パスワード」を正確に覚えていないと、再ログインできなくなる最悪の事態も考えられます。
再インストールを実行する前に、必ず自分のログイン情報を確認し、不安であればパスワードの再設定などを行っておきましょう。
ステップ7:プロフィールの「外部リンク」や「連携アプリ」の見直し
ステップ1から6までの技術的な対処法をすべて試してもなお改善しない場合、いよいよ原因はあなたのアカウント設定や、インスタグラム側からの「制限」にある可能性が高まります。
まずは、自分のプロフィールページに設定している「外部リンク」を見直してください。
もしリンクを設定しているなら、一度それを完全に削除した状態で、フォロー操作ができるようになるか試してみてください。
これで解決した場合、そのリンク先がインスタグラムのシステムから「不適切」または「スパムの疑いあり」と判断されていた可能性が高いです。
次に、インスタグラムのアカウントでログインしている「外部の連携アプリ」や「ツール」を確認します。
インスタグラムアプリの「設定」→「セキュリティ」→「アプリとウェブサイト」といった項目から、現在連携しているサービスの一覧が確認できるはずです。
心当たりがないアプリや、現在は使っていないサービス、特に自動化ツールのようなグレーなものが含まれていれば、迷わず「アクセス許可を取り消す」または「連携を解除」してください。
これらのアプリが、あなたが知らないところで規約違反の操作を行っていた可能性もあります。
これらの見直しを行い、さらに「待つ」(アクションブロックが解除されるのを待つ)ことで、ようやく問題が解決に向かうはずです。
【補足】「勝手にフォローが外れる」現象の謎
「フォローできない」とは少し異なりますが、関連する悩みとして「勝手にフォローが外れる」という現象についても解説しておきます。
昨日までフォローしていたはずなのに、今日見たらフォローが外れていて、「フォローする」ボタンに戻っている、という不可解な状況です。
この原因として考えられるのは、主に以下の3パターンです。
1つ目は、本記事の冒頭で解説した「相手からフォローを削除された」という、相手の意図的な操作によるものです。
残念ながら、これが最も可能性の高い理由の一つであり、通知も来ないため気づきにくいのが実情です。
2つ目は、「相手がアカウントを削除、または一時停止し、その後、別のアカウント(あるいは同じID)で再開した」というケースです。
アカウントが一度削除されると、フォロワー関係もリセットされるため、相手が戻ってきたとしても、再度フォローし直す必要があります。
3つ目は、「システム側の不具合」です。
特に、芸能人や大規模なインフルエンサーなど、フォロワー数が極端に多く、フォロー/アンフォローの変動が激しいアカウントでは、システムに高い負荷がかかり、ごく稀にフォロワーリストの同期に不具合が生じることがあると言われています。
もし、特定の有名人のフォローだけが頻繁に外れるという場合は、この不具合の可能性も考えられます。
いずれにせよ、勝手にフォローが外れていた場合は、ブロックされていない限り、再度フォローし直すことは可能です。
ただし、相手が意図的に削除した可能性も考慮し、その後の関係性をどうしたいのかを一度考えてから、ボタンを押すのが良いかもしれません。
まとめ:焦らず原因を特定し、健全なアカウント運用を
インスタグラムで「フォローできない」という問題は、多くの人が一度は経験する、非常に一般的なトラブルです。
その原因は、相手の設定、自分の操作ミス、端末の不具合、そしてインスタグラムのシステム制限まで、驚くほど多岐にわたります。
大切なのは、エラーが出たときに焦らないことです。
まずは、この記事で紹介した原因のどれに当てはまりそうか、冷静に状況を分析してみてください。
通信環境のチェックや再起動といった簡単な対処法で、あっさり解決することも少なくありません。
そして、もし「コミュニティを守るため~」といった警告が出た場合は、それはインスタグラムからの「少し休んでください」というサインです。
短時間での過剰なアクションは、プラットフォームの健全性を損なう行為として厳しく監視されています。
フォローできないという現象は、私たちユーザーに対し、インスタグラムというコミュニティの一員として、他者を尊重し、ルールを守った「健全な運用」とは何かを問い直すキッカケを与えてくれているのかもしれません。
この記事が、あなたの「フォローできない」という悩みを解決し、再び快適なインスタグラムライフを取り戻すための一助となることを心から願っています。
一つ一つの原因を丁寧につぶし、正しい対処法を実践していきましょう。






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